宮ノ浦岳 コロナ流行の谷間をとらえ百名山達成

 日本百名山の残りがわずかとなった段階で、どの山で締めくくるかを意識しだしたのですが、最南端の宮ノ浦岳に決め、最後にとっておきました。

 ところが新型コロナウィルスが流行してStay Homeが要請されるようになり、しばらく登山を見合わせることになりました。
 コロナウィルスは変異しながら、流行と沈静化の波を繰り返しましたが、第5波が落ちつき緊急事態宣言や蔓延防止措置が終了したタイミングをとらえ、2021年10月急きょ屋久島に向かいました。

 現地でも山小屋泊を避け日帰りで登山するよう推奨されていたので、日帰りピストンが可能な淀川登山口からのルートを選択。行程が長い(注)ので夜明け前に一時間程度歩きました。淀川小屋まで標高差はそれほどないものの、登り下りがあるので、暗がりでは注意が必要です。
 ヘッドランプや懐中電灯は必須装備です。

 花之江河(はなのえごう)の先で、左に黒味岳(くろみだけ)への道を分けます。深田久弥著「日本百名山」には、黒味岳から宮ノ浦岳のピラミッド型の端然とした姿を眺めることができると記されていますが、今にも降り出しそうな視界のきかない天候のため、宮ノ浦岳へ直行しました。
 昼前から晴れだし、山頂では永田岳を中心とする眺望を満喫し、つい長居をしてしまいました。

 屋久島登山に失敗しないためのポイントは👉失敗しないための5つのポイント

 屋久島は約1万年前に日本列島から切り離され離島になったとされています。屋久島の動植物は、雨の多い気候に順応するため独自の進化を遂げました。
 サルについては👉ヤクシマサル
 スギについては👉屋久杉
 

宮ノ浦岳から望む永田岳
宮ノ浦岳山頂からの永田岳 左奥にかすかに見えるのは噴煙をあげる口永良部島

(注)淀川登山口~宮ノ浦岳間の標準コースタイムは、登り約5時間、下り約4時間半。黒味岳に寄る場合は分岐からの往復約1時間が追加となる(昭文社発行登山地図による)。

(2021年10月登頂 日本百名山100座目)