幌尻岳 渡渉のための特有装備
幌尻岳に平取町側(とよぬか山荘)から入る場合、途中に渡渉する区間(標準コースタイムで2時間程度)があるため、特有の装備が必要です。それまで沢歩きの経験がなかった私が幌尻岳登山のために買い足した装備品は以下のとおりです。
渡渉用の靴
靴底にフェルトが貼ってあるもので、ウェーダーシューズとも呼ばれます。川底を歩く際ゴム底靴よりも滑りにくいとのことで用意しました。この靴を履いて「すり足」で歩くよう、ガイドさんからアドバイスを受けました。
ぶっつけ本番ではなく、滝のないような低山の沢で、初心者向け沢歩き講習会を受講しました。
幌尻岳山行以降は使用予定がないような場合、レンタル利用を検討する手もあります。サイズが合わない場合に別サイズの靴を追加送付してくれるレンタル会社もありますが、在庫切れの場合もあるので購入するのがベストと思います。
参考に、レンタル会社のサイトへ遷移する画像を以下に掲載します。
渡渉用のソックスとスパッツ
ともにウェットスーツの素材で作られたもので、冷えを軽減するためのものです。
ふくらはぎをつりやすい人は、スパッツも着用して膝下まで覆うことをお奨めします。
初夏の頃までは雪解け水なので、キンキンに冷たいようです。
渡渉を無事終えたのに、その先幌尻岳への登りで脚がつってしまい断念したという事例も発生しています。
防水カメラ
渡渉中にドボンした時のために買い求めました。レンズが隅っこにあるので指が映り込みやすい欠点があります。また、レンズがアクリル素材で覆われているので、経年劣化で曇ってくると使えなくなりそうな気がします。普通のデジカメよりも安心感がありますが、わざわざ買う必要もなかったような気がします。
その他
渡渉関連装備以外で忘れず持参したい装備を挙げます。
①サブザック
幌尻山荘の中にザックを持ち込むことはできず、建物外壁下収納庫に入れるようになっています。従って、小屋内で使う身の回り品を収納するサブザックが必要になります。
②衣類は速乾性の物を
額平川を渡渉する際、水位が低い時でも膝までは濡れます。深みにはまって更に濡れる可能性もありますので、衣類全般速乾性の物を用意するようお奨めします。
③ストック
川底の様子を探るためにも持参した方がよいです。
なお、渡渉時以外は、高山植物保護の観点からキャップをつけての使用も避けるよう要請されていますので、伸縮式か折りたたみ式の物が便利です。
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