阿寒岳 阿寒湖畔コースおすすめ
両方登らにゃアカン
深田久弥は1959年に両阿寒岳を目指したのですが、雌阿寒岳は噴火による登山禁止であきらめざるを得ず、雄阿寒岳のみ登頂しました。
どちらも登ることのできる今、両方登らにゃアカンと思い計画しました。
雌阿寒岳
雌阿寒温泉やオンネトーからの登山口がポピュラーですが、私は阿寒湖畔コースからのピストンを選択しました。このコースは、登山口が足寄へ向かう国道から近く、道も登りやすいので、他コースを経験していないため比較できませんが、おすすめコースと思います。
平日であることもあり、ほとんど人に会うこともなく、黙々と歩いて二時間半程度で山頂に到着しました。山頂では、昨日の斜里岳ほどではありませんでしたが、外国人を多く見ました。
活火山だけあって火口から吹き上げる噴煙がすさまじく、地球の鼓動を感じる山です。
下山後、阿寒湖のビジターセンターに立ち寄り、宿を紹介してもらいました。ここで教えてもらったのですが、源泉かけ流しの温泉が阿寒湖西側の阿寒湖畔トレーニングセンターにあるとのことで、汗を流しに行きました。お湯は良かったですが、温泉浴場というより体育館の風呂設備という感じでした。シャンプーや石鹸の備えはありません。
雄阿寒岳
翌日は、滝口登山口からピストンで雄阿寒岳に登りました。昨日と違いガスが濃く眺望は得られませんでした。登り始めの太郎湖のあたりは踏み後があちこちにあり、迷いやすいので注意が必要です。雄阿寒岳は親切なことに、一合目ごとに標識があり、次をめざして頑張ろうと励みになります。
途中茂みの中でガサゴソ音がし、いよいよヒグマに遭遇かと武者震いしましたが、現れたのは鹿で、ホッと胸をなでおろしました。熊スプレーの代わりにカメラを取り出しました。
ちなみに深田久弥も、雄阿寒岳で、物音に「熊ではないかとヒヤリとした」と記しています。
山頂に着いても相変わらず霧の中で、早々に下山の途につきました。
雨天により斜里岳以降の日程を順延した際、今晩の宿を未定のまま放置したたため、下山後とりあえず明日夕方フェリーに乗る苫小牧方面に向け走りだしました。足寄を過ぎると夕方の時間帯となり、宿探しをしながら走りましたが、当日になると空き室のある宿も少なく、非効率な宿探しを余儀なくされました。本別町でやっと見つかりましたが、食事付の宿泊は間に合うはずもなく、素泊まりでコンビニ食となりました。
宿泊先をもっと早めに確定しておくべきだったというのが反省点です。
(2019年7月登頂、日本百名山93座目)