#80座目 大台ヶ原山
やたがらす(八咫烏)の導きの山
入山前日の金曜日の夜、仕事を終えたあと直接新幹線で新大阪に向かいました。
週末だけで大台ケ原山に登るために、新幹線とレンタカーでの移動を選択したのです。
大阪市内の道路事情に暗いこともあり、土曜日朝電車で橿原神宮まで行き、レンタカーを借りました。ここからでも大台ケ原の登山口まで約70kmの距離があり、登山口駐車場に着いたのは午前中の遅めになってしまいました。
持ち時間に合わせて周遊範囲を選択できるのが、大台ケ原の良いところです。昼頃から2時間半程度をかけ、日出ヶ岳~正木ヶ原~大蛇嵓と周遊し、駐車場に戻りました。
大台ケ原は、太平洋の黒潮による湿気の影響で雨の多い場所として有名です。過去には1日の降水量が1000mmを超えたことがあります。多量の雨は原生林を育てますが、今でも伊勢湾台風(1959年)が紀伊半島を直撃した時に倒れた大木が生々しく残っています。
周遊路で驚いたのは神武天皇像です。しかも八咫烏(やたがらす=3本足のカラス)が一緒です。これは神武天皇東征の折、熊野から大和への山中の道案内役として天照大神が遣わしたとされる神話の中の烏です。
八咫烏を勝利のシンボルマークとして採用しているのが、日本サッカー協会です。ワールドカップで勝利に導きくださるようお願いします。
山から下り、駐車場の隣にある今日の宿「心湯治館」にチェックインしました。
日曜日は、昨日と同じ周遊路をまた歩きました。百名山全山を登りましたが、翌日もう1クール回ったのは、ここだけです。
昨日午後とは光線の角度が違うためか景色の見え方も微妙に違います。特に黒潮洗う太平洋の眺めが感動的でした。
大台ケ原を降りてから、清酒「八咫烏」の蔵元に寄り、お土産を物色して夕方の新幹線で帰京しました。
反省点とアドバイス
関東から土日だけでは苦しいですが、日程の余裕が確保できるなら、大峰山を一緒にまとめて登るとよいと思います。
そうすることができなかったことが、反省点です。
特に遠くから関西に来る人には、二度手間にならないので得策です。
大峰山の行者還トンネル西口登山口のある行者還林道に東側からアクセスすると、大台ケ原ドライブウェイとの間の移動時間を短縮することができます。
また、大台ケ原の駐車場は満車になると路肩にとめざるをえなくなるので、駐車場に早く着くよう計画することをお奨めします。
(2015年10月下旬登頂)