#79座目 笠ヶ岳
笠新道しんどー
関東地方に住む私にとって、新穂高温泉から入る山は行きにくく、遅くまで残ってしまいました。夏の登山シーズンには松本バスターミナルから新穂高への直通バスが出ているものの、通常は平湯で乗り換えが必要です。
今回は新穂高温泉までマイカーでいくことにしました。入山当日未明に自宅から出発すると殆ど睡眠が取れないのと、新穂高到着が遅れた場合に笠新道の登りコースタイムに鑑みて危ないので、前日仕事から帰宅後出発し、松本近辺のビジネスホテルで少しでも横になれる時間を確保する計画にしました。
入山1日目は、新穂高温泉の登山者用駐車場に車をとめ、川沿いの林道を上流に向かって歩き、笠新道登山口から山道を登り始めました。まずの目標は杓子平。高度を稼いでいくにつれ、槍穂高連峰の絶景を指呼の間に望むことができるようになります。杓子平からは抜戸岳と笠ヶ岳を結ぶ稜線を目指しますが、この間が結構長く感じました。稜線に上がると笠ヶ岳が眼前に迫ってきます。
ここからは、目の前に人参をぶら下げられた馬のごとく笠ヶ岳めざして歩き、笠ヶ岳山荘に到着です。昨晩の極度の睡眠不足を割り引いても、笠新道しんどーかったです。
入山2日目は早朝笠ヶ岳に登頂しました。山荘から上は這松に氷が付着していました。
山頂からは大キレットを挟んで左に槍ヶ岳、右に穂高岳の大パノラマを満喫しました。
槍ヶ岳の穂先から小槍がはみ出して見えるのが、若干玉に傷です。
帰路は寄り道をして鏡平を回る計画。ピストンよりも変化を楽しめます。
笠ヶ岳山荘から前日歩いた稜線を逆にたどり、抜戸岳の手前で笠新道を右に分けて稜線をそのまま進みます。抜戸岳や秩父平を過ぎて、弓折岳手前の分岐を右に折れて鏡平におりました。
ここでは、定番の景色である、池に映る「逆さ槍」を飽きることなく眺めて過ごしました。
ラーメンで腹ごしらえをして出発、小池新道を新穂高温泉に降りて帰路につきました。
反省点:笠ヶ岳は体力を結構消耗する山です。関東からマイカーで新穂高温泉に入ると、運転の負担も大きく睡魔に襲われかねません。どちらも適度な休息を入れながら進むことが重要です。
できれば公共交通機関を利用したいと思いました。
(2015年10月上旬登頂)