#74座目 荒島岳

ぬかるみで滑らないよう注意

 荒島岳は関東地方からアプローチしにくい山です。考えた末、中京圏から車で入りました。
 金曜日の夜東海道新幹線を名古屋で降り在来線で岐阜まで移動して宿泊。レンタカーを名古屋で借りると車で大都市を抜けるのに時間を要すると考え、岐阜まで足を延ばしました。

 土曜日はレンタカーで東海北陸自動車道を長良川沿いに北上し、白鳥インターで高速をおりました。ここから一般道を西へ向かい、油坂峠を越えるともう福井県です。この日は九頭竜湖の西端付近にある国民宿舎に投宿。ここからなら登山口のある勝原まで遠くありません。

 登山当日の日曜日、勝原スキー場跡の駐車場に車をとめスタート。昨日来の本降りの雨は止んだものの、ガスがかかっていて視界は悪いままです。ブナ林を抜けてシャクナゲ平に上がりますが、紅葉は既に見ごろを過ぎたようでした。昨日の雨で登山道は滑りやすくなっていました。

 荒島岳頂上でも眺望を得られなかったのですが、立派な方位盤が設置されていて、晴れた日は全周囲の山の名を方位盤と見比べることにより知ることができそうです。ありがたい存在です。

houiban
山頂の方位盤

 ピストンの下りでアクシデントが発生しました。傾斜地がぬかるみになっている所が結構あり、そこで足を滑らせて転び、とっさに木を掴んだのですが、枝打ちによる尖った部分を握ってしまい、手の平にカギ裂き状の傷を負ってしまいました。飲料水で泥を流しオキシドール消毒液をかける等の応急措置をしましたが、下山後現地で医者に行く時間がなくそのまま帰宅、翌日に医師の処置を受けました。

 医師からの「傷口に泥が入ったので念のため破傷風の予防注射をした方が良い」との意見に従い、接種を受けて帰宅。意外な結末になりました。

教訓:最低限の応急手当用品を持っていて助かったことです 

(2014年11月上旬登頂)