#56座目 甲斐駒ヶ岳
日本アルプスで一番奇麗な頂上
深田久弥が記したとおり、花崗岩の白砂を敷き詰めた綺麗な頂上です。
また、快晴だったこともあり、圧巻の展望は息を飲むほどでした。南アルプス山群の中で、他の山々と距離をとってほぼ北端に位置しているため、南アルプスのみならず八ヶ岳や北アルプス等の眺望にも恵まれました。
初日は甲府駅から山梨交通バスで広河原へ入り、バスを乗り継いで北沢峠の長衛荘に泊まりました。
この小屋はトイレの綺麗さが特筆に値します。山の中に水洗トイレは珍しい存在です。就寝スペースをカーテンで一人一人区切ってあるのも嬉しい配慮です。
翌朝、前夜配られた朝食弁当を小屋でいただきました。味噌汁サービスが早朝からあるのがありがたいです。
甲斐駒へは仙水峠と駒津峰を経由するルートを選びました。
小屋から林道を山梨県側に少し下ってから登山道に入り、駒仙小屋、仙水小屋を通って仙水峠に上がります。峠から駒津峰までは急でした。ここで仰ぐ甲斐駒は迫力があります。
駒津峰から六方石を通り、摩利支天分岐を左に折れて登り、甲斐駒ヶ岳に到着です。
山頂からは全周囲を見渡すことができ、素晴らしいの一言ですが、中でも北岳の屹立とした聳え方は最高でした。
帰路は来た道を引き返し、バスを乗り継いで甲府駅に出て中央線で帰路につきました。
今回甲斐駒ヶ岳と2週間後の白根三山をセットで計画しましたが、その目的は、高めになってきた血圧を薬に頼らず正常域に戻すことです。贅肉を落とすことは血圧に良い効果があります。南アルプスはカロリーを消費できるので、この2回の登山で5kgの減量に成功しました。
(2012年8月上旬登頂)