北アルプス最大の山上湖 風吹大池
日本百名山白馬岳の周辺に、風吹大池と白馬大池という、二つの大きな山上湖があります。北アルプスの山上湖として、風吹大池は最大で、白馬大池は第2位の大きさです。
どちらも昔活動した白馬大池火山による堰止湖あるいは火口湖とされています。
それぞれの山上湖を個々に訪ねてみました。
これまで山頂を目指す登山ばかりしてきましたが、湖を主目的に訪ねる登山もなかなか良いものです。
風吹大池
風吹大池(標高1778m)を訪れるのに便利なルートは、長野県小谷村の北野登山口と土沢(つんざわ)登山口です。いずれの登山口からも所要時間は片道2時間半程度です(小谷村ホームページによる)。
私は、北野登山口の駐車場に車をとめてピストンしました。登山口周辺で地熱ボーリング調査が行われていましたが、登山路への影響はありませんでした。途中には、休憩スポットも絶景スポットもないので、適宜休憩をとりながらの登りです。土沢登山口からの登山道を右から合わせると、まもなく風吹山荘に到着です。北野登山口からは急登が結構ありましたが、山小屋の主人に聞いたところ、土沢登山口からのルートは急登が殆どないとのことでした。
小屋から反時計周りに池を一周しました。前半は池のほとり沿いの道で、後半は高台を通る道です。
前半の池沿いの道を途中で右に外れて、風吹岳(標高1888m)に登りました。樹木がこんもりと茂っているので気づきませんでしたが、ここは溶岩ドームの山だそうです。
池一周の後半は高台に上がり、湿原の中の道を行きます。ここからは風吹大池を一望することができ、絵になる景色でした。高層湿原では、紅葉が始まっていました。
今回は宿泊せず下山しましたが、コロナの影響を受け、山小屋もテント場も完全予約性になっていました。神秘的な湖ですので、この池を目的に来て、昼は池周辺を散策、夜は星空観察というのもお奨めです。
(2021年9月中旬訪問)
白馬大池
白馬大池(標高2379m)へは、栂池自然園(標高1900m)までゴンドラ・ロープウェイを使って登るのが、体力的に楽なようですが、私は蓮華温泉(標高1475m)からピストンしました。栂池自然園からは登り片道3時間程度(小谷村ホームページによる)、蓮華温泉からも同程度(蓮華温泉ロッヂホームページによる)です。
朝駐車場所を探すのにちょっと苦労しました。温泉と高山植物と日本百名山白馬岳登山口の要素が掛け合わさったような場所なので、人気の高さを感じました。少し戻った道沿いにある駐車スペースに車をとめました。
コースの途中には天狗の庭という風光明媚なスポットがあります。豪雪の重さで曲がったブナの木はよく見かけますが、強風で曲がりくねったカラマツの木は珍しいです。
白馬大池に魚は住んでいませんが、クロサンショウウオが棲息しています。水の透明度が高いので、注意深く湖底を眺めてみると、湖畔からも見ることができます。
池のほとりには白馬大池山荘とテントサイトがあり、色とりどりのテントの花が咲いていました。宿泊せずに下山しましたが、ここもコロナ禍の影響で、小屋泊もテント泊も完全予約制でした。
(2021年8月下旬訪問)
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