光岳(てかりだけ)

朗報 光岳小屋が営業期間を延長

 2022年11月9日の静岡新聞インターネット配信によると、南アルプス南部の日本百名山光岳直下の光岳小屋が、これまで9月下旬に営業を終えていたのを、今年は11月初めまで営業したとのことです。光岳付近は山小屋が少ないので、登山者にとって朗報です。

光岳
日本百名山光岳の懐に佇む光岳小屋

 南アルプス聖岳以北は標高が3000m前後あるのに対し、光岳周辺は2500m前後で森林限界より下になるため、夏の暑い時期に眺望のきかない道を長距離歩くのが体力・気力的に辛いとの感想が聞かれます。スポーツや行楽に快適な秋にも山小屋のサービスを受けられることは、登山者の安全や選択肢拡大に資するので嬉しいニュースです。

  光岳小屋も新型コロナウィルス流行の影響を受けました。記事によると、2021年は全面休業。2022年は宿泊者数を以前の40人から14人に縮小し、雑魚寝状態から1人ずつのベッドに切り替え、間仕切りも設ける等の対策により、厳しい経営を迫られているとのことです

 何とかふんばって営業を続けてほしいと願っています。

私の光岳山行

 光岳へは、前日聖岳に登頂したあと歩を進めた茶臼小屋から出発しました。茶臼岳、希望峰、易老岳と幾つものピークを越えていきますが、このあたりは標高が森林限界に満たないため、展望はあまり得られません。

 ふもとの易老渡登山口から易老岳へ通じる道があり、光岳へはこのルートの方が近いのですが、易老渡まで入る林道の崩落が激しく危険が伴うとの情報から、畑薙ダムから聖岳を回ってくる周遊ルートを選択しました。

 易老岳を出発すると、三吉平に一度下り、静高平に登り返します。いきなり現れたトリカブトの大群落にびっくりしました。殺人事件に使われるほどの毒草なので要注意です。食用植物のニリンソウと似ているので誤食事故も起きています。
 光岳小屋には午前中に到着しました。翌日は畑薙ダムまでの長い行程が待っているので、午後は光岳へ往復の後のんびり暇を楽しみました。

 翌日は小屋を早朝出発しましたが、前半約5時間は昨日との重複部分で、結構長いのに閉口します。茶臼小屋でチャーハンをいただき腹ごしらえをして、横窪沢を黙々と下ります。
 途中ウソッコ沢小屋という無人小屋があり、「ネズミが出るので食料はぶらさげてください」との注意書が貼られていました。
 最後の方にヤレヤレ峠という地名がありましたが、光岳から下りてくると本当にヤレヤレです。
 畑薙ダムまで10時間超の長い一日でした。

(2016年8月上旬登頂)(写真はその時のものです)

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