ニホンカモシカ
名前から連想しにくいがウシの仲間
山地に棲息する動物の中で、エゾナキウサギとニホンカモシカには、出会ってみたいと思いながら、未だ遭遇したことがありません。
それならまず動物園で観察してみようと思い、「日本動物園水族館協会」のホームページで、飼育されている動物園を調べてみました(2022年11月現在)。
エゾナキウサギは、飼育している動物園がないようです。
ニホンカモシカは17施設で飼育されていて、多摩動物公園・上野動物園・井の頭自然園等東京でも何ヶ所かで見られることに意外感がありました。
カモシカという名前から連想しにくいのですが、ウシ科の動物で、したがって胃袋が4つあります。ただし、牛が草原で寝ころびながら反すうする光景を目にするのに対し、ニホンカモシカは山地の崖などに棲んでいるため、横になる場所がない場合は立ったまま反すうするという特徴があります。
日本にしかいない品種のため学術的価値が高く、1955年文化財保護法の特別天然記念物に指定されるなど、保護対象となってきました。しかし近年では森林での食害が目立つ等の理由により、一部の県では駆除の対象となっているようです。特別天然記念物が駆除されるという現実に違和感を感じざるをえません。
茶臼山動物園
長野市茶臼山動物園に実物を見に行ってきました。「モモ」という名前の4歳の女の子が飼育されています。埼玉こども動物自然公園から来たそうです。
ニホンカモシカはメスにも角があります。好奇心が強い動物で、人間の方に寄って来たり、興味深そうにじっとこちらを見ていたりします。
ちなみに茶臼山動物園は、那須どうぶつ王国等とともにライチョウの繁殖活動に取り組んでいることで有名です。
ライチョウが半世紀前に絶滅したとする中央アルプスで、環境省が中心となって棲息数を増やし天敵から保護するための活動を展開しています。
動物園や水族館も「アソビュー公式HP」(下の画像から遷移)から割引チケットがあるか検索できます