都道府県別キャンプ選好度ランキング

 キャンプをする人の割合が多い都道府県はどこなのでしょうか。総務省の統計からランキングを作成してみると、第1位北海道、第2位愛知県、第3位滋賀県という結果になりました。
 逆に、キャンプをする人の割合が最も少ない都道府県は長崎県でした。

総務省統計局は、5年毎に「社会生活基本調査」を実施し、自由時間における主な活動を調査しています。2021(令和3)年調査をもとに、各都道府県別に「キャンプを行った人の人口に対する割合」をランキングすると、以下のとおりの結果となりました。

順位都道府県行動者率(%)
第1位北海道9.1
第2位愛知県8.9
第3位滋賀県7.3
全国平均6.0
第47位長崎県3.3

キャンプ好き都道府県ランキング第1位 北海道

 北海道は豊かな自然に恵まれているので上位入りは当然と思っていましたが、快適にキャンプできる期間が短いにもかかわらず第1位となったことを、意外感をもって受け留めました。
 調べてみると、北海道には海水浴場にもキャンプエリアが設定されているなど、本州以南とは異なるキャンプ文化があるように思います。
 また、厳しい寒さを逆手にとって、上川町の層雲峡オートキャンプ場が雪中キャンプを売り物にするなど、新しいトレンドが生まれています。

新型コロナウィルス流行が余暇活動に及ぼした影響

 2021年社会生活基本調査を前回2016年調査と比較することにより、新型コロナウィルスが余暇活動に及ぼした影響をみることができます。調査項目のうち、全国平均で増減の大きなものを表にまとめてみました。

調査項目2016年(%)2021年(%)増減(ポイント)
ゲーム(家庭用ゲーム機・スマホ)35.842.9+7.1
音楽鑑賞(CD・スマホ)49.053.5+4.5
映画館での映画鑑賞39.629.8-9.8
遊園地・動植物園・水族館33.819.0-14.8
カラオケ30.713.5-17.2
(参考)キャンプ6.46.0-0.4
行動者率の変化の大きな項目

 新型コロナウィルスのクラスターが発生したとされる「カラオケ」、多くの人が集まる「遊園地・動植物園・水族館」、閉塞空間である「映画館」等が敬遠されたことが数字に現れています。
 一方で、家庭で巣ごもりしながら楽しめる「ゲーム」と「音楽鑑賞」に余暇活動がシフトした様子が伺えます。
 キャンプは比較的密になりにくい特性からか、新型コロナウィルス流行による落ち込みが軽微でした。

(出典)総務省社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果
行動者率は、2020年10月20日から2021年10月19日の間の1年間の自由時間で該当する行動を行った人の人口に対する割合。
この時期は、2回の「新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言」を含む期間である。