草津白根山
噴火警戒レベル1 登山禁止
この山2回目の登山に出掛けたところ、登山禁止となっていて、登れずに帰ってきました。阿蘇登山の際に、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)なら高岳・中岳に登山できたので、その時の記憶が邪魔をしました。すなわち、前日に気象庁の火山情報で、草津白根山の噴火警戒レベルが1であることを確認し、それなら登山可能と思い込んでしまいました。当日駐車場に着いて「登山禁止」の看板を見てびっくり。弓池を周回する遊歩道のみ解放されていたので、規制に従い池と湿原を散歩して引き返しました。
災害対策基本法で、警戒区域の設定権が市町村長に付与されているので、草津町のホームページで規制の状況を確認すべきだったというのが、今回の反省点です。
噴火予知の難しさに鑑みると安全サイドで運用することに賛成です。気象庁の情報だけでなく、規制実務を担当する自治体の情報の重要性を再認識しました。
2018年1月の白根山噴火
草津白根山では、過去の噴火が湯釜付近に集中していたため、この周辺での噴火を警戒してきましたが、2018年1月23日、本白根山付近で突然3000年ぶりの噴火が起きました。スキー場で訓練中の自衛隊員1名が噴石にあたり死亡し、11名が負傷しました。
草津国際スキー場(噴火後に草津温泉スキー場に改名)は、ゲレンデ上部が、ロープウェイ設備損傷や火山の危険性から廃止となり、ゲレンデ下部で「初中級者が楽しめるスキー場」を目指して再出発しました。
かっての草津国際スキー場は、長距離滑走を楽しめることで人気を集めました。途中に振子沢等の名物コースがありましたが、残念ながら廃止となってしまいました。
日本で最初にリフトが懸けられた由緒あるスキー場だけに、復活を祈っています。
遥拝所から望む草津白根山
散策可能範囲内の弓池園地は、池に映る蓬ノ峰や蓬来岩等素晴らしい景観に恵まれ、別天地のような所ですが、ここからは草津白根山の最高峰である本白根山を望むことができないのが心残りです。
ビジターセンターのスタッフさんに尋ねたところ、吾妻川を挟んだ対岸にビュースポットがあると教えてもらいました。探しながら行くと、国道146号線(日本ロマンチック街道)を北軽井沢に向かう途中に「白根山ビュースポット」の看板を見つけ、そこから白根山群を仰ぎました。特に目立つピークがあるわけではなく、高原状のなだらかな台地のような地形であることは意外な発見でした。
奥穂高岳を例にとると、山頂の奥宮まで登れない人のために、安曇野の穂高神社に遥拝所が設けられています。草津白根山に神社があるのか記憶が定かでありませんが、遥拝所から眺めているような気分で、夕暮れの白根山をしばし楽しみました。
(2006年8月登頂)(34座目)
(2022年9月下旬再訪問するも立入禁止のため登山中止)