尻別川と後方羊蹄山(しりべしやま)
名前の由来となった尻別川と真狩川
深田久弥は著書の中で、後方羊蹄(しりべし)の名の由来となったのはおそらく尻別だろうしています(尻別はアイヌ語のシリ・ペツで「内陸深くから来る川」「山の川」の意)。また、後方羊蹄山のアイヌ語名のマッカリヌプリのマッカリについて、「山のうしろを廻る川」の意味で、川の名前に山を表すヌプリをつけて山の名前になったとしています。
後方羊蹄山の北側を尻別川、南側を真狩川が、それそれ山を回るように流れています。
両河川は下流で合流し、尻別川として雷電岬の南西約5kmの地点(蘭越町)で日本海に注いでいます。
逆さ蝦夷富士を発見
後方羊蹄山は蝦夷富士とも呼ばれています。
尻別川沿いに下ってみると、完全ではないものの川面に逆さ蝦夷富士が映る場所を発見しました。
完璧に映る場所はないかと探して回りましたが、見つけることはできませんでした。
清流日本一
国土交通省は毎年、全国の一級河川の水質調査を行って水質が最も良好な河川を公表しており、ここで一位に選ばれた河川が「清流日本一」と呼ばれるようになりました。
最新の結果は2021年7月1日に公表された2020年の調査結果です。全国の18河川が一位に選ばれていて、尻別川も含まれています(テレビでよく見る四国の四万十川も選ばれています)。
尻別川は過去に何度も選ばれている常連です。