#78座目 空木岳

南方に足を延ばしたい山

 中央アルプスの空木岳は、木曽駒ケ岳登山の際に一緒に組み合わせることができず、そのまま長く残ってしまいました。

 今回の山行は秋の連休にぶつかったため、以下のような考えで計画を組みました。
①混雑する山小屋に宿泊することを避けたいので池山尾根からのピストンにする
②池山登山口に駐車できない事態を回避するため菅の台バスセンター駐車場に車をとめ登山口までタクシーを利用する

 入山前日の金曜日は、夜仕事から帰宅したあとマイカーで駒ケ根まで走り、ビジネスホテルに宿泊しました。運転時間が長く翌朝も早朝出発なので、睡眠不足で登山に臨むことになりました。

 土曜日の朝、菅の台バスセンターの駐車場に車をとめ、登山口へは前日予約しておいたタクシーで向かいました。
 登山口からの空木岳ピストンは、登山地図の標準コースタイムで約10時間半。お彼岸が近いので、明るいうちに降りるにはそれほど余裕がありません。
 歩き始めて1時間程度の池山小屋分岐には竹筒から水の流れ出る水場がありました。そこからマセナギ、迷尾根等の地名を通り過ぎ、山頂への道が二つに分かれる分岐点に到着しました。登りは空木平経由を選択、空木平避難小屋を通り沢沿いに詰めていくルートです。避難小屋から上は紅葉が始まっていました。駒峰ヒュッテを右に見るとほどなく山頂に到着、大休止をとりました。

utsuki peak
空木岳山頂からの眺め

 下りは、駒石経由の道を選びました。完全ピストンではなく、この間を周遊できました。空木平からの道と合流すると、同じ道を登山口目指して下るのみです。迷尾根の前後のヤセ尾根は注意が必要です。 

 空木岳に登る際は南下して南駒ケ岳や越百山にも回りたいと計画を温めていました。それを実現することができなかったのが残念です。深田久弥は、空木岳と南駒ケ岳のどちらを百名山に選ぶか迷ったと記しています。

(2015年9月中旬登頂)