キャンプ新潮流 ソロキャンプ

 日本オートキャンプ協会によると、2021年のソロキャンパーの比率は13%で、近年増加傾向にあるとのことです。
 キャンプ場やキャンプ用品メーカーがソロキャンパーを取り込む動きも出始めています。

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ソロキャンプをめぐる動向例

 日本経済新聞2022年9月3日付朝刊は、キャンプ場数日本一(脚注)の北海道で、恵庭市の「メイプルキャンプ場」が、ファミリーキャンプを卒業した親が一人で訪れてファミリーキャンパーに追いやられ気味になっている現状を考慮して、ソロ専用エリアを設けたことを取りあげています。
 また、2018年にテレビ放映された人気アニメ「ゆるキャン△」が女子高校生のソロキャンプを描いたことが、ソロキャンプブームを後押ししていることも報じています。

 キャンプ用品メーカーも、対応を強化しています。
 コールマン社は、「ソロキャンプスタートパッケージ」を販売しています。ソロキャンプに必要な用具一式がキャリーバッグに一まとめになっていて、収納・運搬・保管に便利なように考えられています。防災用としての需要も見込んでいるようです。

(注)日本経済新聞2022年9月3日付朝刊は、キャンプ場予約サイト「なっぷ」による「都道府県別キャンプ場数ランキング」(同年8月3日時点)について、第1位北海道、第2位長野県、第3位山梨県(以下省略)と報じています。

各自ソロテント持参のグループ登山

 話は飛びますが、以前から気になっていることがあります。
 グルーブ登山なのに、各自ソロテントを持参して、別々のテントで就寝することがトレンドになっていることです。
 私が学生時代にパーティー登山した際は、人数に見合った大きさのテントを団体装備として持参し、皆が一つのテントの中で寝食を共にしたので、意外感をもって受けとめました。

 この傾向の背景に何があるのかをインターネット等で調べてみたところ、以下の様な理由が考えられるようです。
①山岳会や学校の山岳部なら共同装備としての多人数用テントを保有できるが、個人の集まりのグループの場合は難しい。
②テントの軽量化により、各自がソロテントを持参しても、重量面でのデメリットが少なくなっている。
③社会人の集まりのグルーブの場合、仕事の都合でドタキャンになるメンバーが出る可能性もあり、共有装備を分け合って持参することはリスクを伴う。
④山の幕営地は、必ずしもスペースに恵まれているとは限らないので、ソロテントなら隙間を見つけて張ることのできる可能性が高くなる。
⑤イビキ等で仲間に迷惑をかけることへの気がね

 共同装備を分け合って担いでいなければ昼間の別行動も可能になりますが、一緒に行動した方が単独行特有のリスクを軽減できることは言うまでもありません。